バランス方式の回路は外的要因によるノイズに強いとされていますが、
どうしてノイズ対策に効果があるのかを簡単なイメージを例に説明してみましょう。
バランス方式の回路では下記のような流れでオーディオ信号が処理をされています。
はじめに
バランス方式の伝送線はHot(ホット)とCold(コールド)そしてGND(グランド)、3種類の線を用います。
1.バランス方式の回路に信号が入力される際、Cold側信号の位相向きは正相から逆相に反転されます。※逆相=逆位相
2.バランス方式での信号伝送中に、外的要因によるノイズ成分が信号に加わったとします。(上図の青文字部分)
3.バランス信号が受信回路まで到達すると反転されていたCold側の信号は正相の向きに反転して戻されます。
4.そうする事によって信号伝送中に加わったノイズ成分だけがHot側とCold側で逆位相の関係となり打ち消し合いが行われ、伝送元の信号に近い形となります。
以上のような構造をもってバランス方式は外的要因によるノイズに強いとされているわけです。
なお、アンバランス方式はバランス方式とは違ってCold側の信号を持たない構造のため、外的要因によるノイズ対策などには向きませんが、機器を製作する上で回路をシンプルに出来るなど、コスト面などでメリットがあるとされています。
016.8.29更新版
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